兄姉に関するエトセトラ
誰しも生まれや育ちは異なりその環境に幼少期は大きく影響を受けて成長していくだろう
子は親を選べないし 親も子を選べない
家族の繋がりとは簡単には切れない糸の様なもので
そこには良い点もあれば悪い点もある
こと自分のことを冷静に振り返ると良い記憶がない
そもそも幼少期のことを明確に覚えていないと
言う理由もあるがそれは今は置いておこう
私には歳の離れた兄と姉がいて
私が末っ子という構図だ
上2人は絵に描いたような体育会系で
スポーツ万能で勉強は少し苦手だった
母は2人に習って同じように
スポーツに関する習い事を私にさせたが
何をやっても上手くいかない
努力もそれなりにしていたと思うが
根本的に何かが足りていないため
それらの習い事に太刀打ちできなかった
そんなことから母からは冗談めかして
他の家から貰われてきたのではないかと
事あるごとに茶化されたことを覚えている
こんな経験を繰り返すうちに
スポーツに対する拒絶感と
比較対象に上がる兄と姉に劣等感に
似たようなものを感じ始め気付いた頃には距離を置き
全く話さなくなっていた
それが小学生の低学年の頃だったはず
以降私は兄と姉とは正反対に生きることに努めた
時期はそれぞれ異なるが
書道を始めたりピアノを始めたり
所謂文化的な活動に勤しんだ
それなりに器用だった私はそれなりの結果を出せた
それが積もり積もった劣等感を少しだけ和らげた
兄弟の仲が良いと言う他人の話を聞くと
現実味をイマイチ感じることが出来ない
私にとっては血は繋がっているものの
それ以上でもそれ以下でもない
他人のようなものである
今となっては兄は家族との確執
(私は家族の事を意識したりすることがなかったので
事情が分からないが何かあったらしい)
があり絶縁してしまっている
姉は母と共に暮らしているがやはり幼少期からの
距離感を変えられることが出来ず
まともに話した記憶がない
他人に限りなく近い血が繋がっただけの存在
この期に及んで関係性を変えられないし
変えようとも思わないので死ぬまで
今までの状態が続くのだろう
私にとってそれが自然なことで
無理のない関係性なのだけれども
側から見ればやはりおかしいらしく
時に指摘られると何かアクションを起こすべきなのか
と思い悩むこともある
がしかしこれまでの習慣を変えるのは容易くなく
相当な気力がないと出来ないとで腰が重い
兄弟間の関係性は希薄であるようでないものなので
後日また機会があれば話したいが
親子の繋がりも希薄な私にとっては二十代半ばにして
懐かしむ環境も不安な時頼るような完成性もない
つまりは独りぼっちなのだ
この先の人生独りで生きていく覚悟を早くに決めた
家族という名の呪縛から逃れた影響で
独りで生きていく人生を課せられた
寂しい人生ではあるが私の不器用さも相まって
この道以外では生きていけないようだ
ふと不安に陥った時戻る場所がないのは
不安を増幅されるが
これが私が生きる道なのだと言い聞かせている
繋がりも戻る場所もない不器用な自分を
上手く乗りこなす度量を手に入れるのが目下の目標だ